サブキャラ

宮部みゆき名もなき毒」読みました。
覚えのあるキャラがメインで、入り易かったですよ。
今回初登場する強烈キャラ
「原田いずみ」
彼女はいつも何かに怒っていて、劣等感の塊で、ウソツキで淋しいひと。
常識人が考える筋道なんてまったく通用しなくて
彼女が次に何をしかけてくるか?っていうのにヘンな意味のワクワクでした(笑)
ストーリーのサブ的存在でありながら、
彼女という人格形成がつくられた背景をもっと知りたいなぁ、と思いました。
それは最近毎日の様に起きてる
身内による放火や殺人という事件と
同じ匂いを感じたせいかな。

自分の産まれる家は自分で選べない、「幸せ」とは感じられない家庭環境のなかで
どんどん歪んでいく自分。
持て余した「不満」が放火や殺人というカタチで発火してしまう。
家をなくしても
ムカつく相手を殺しても
やがて自分の人生に、重い足かせを増やすだけとは気付かない。


悲しいけど、これが現状。