いつか目指す場所はそこですか?

底辺から見守ってきたバンドさんが、遂にメジャーデビウを叶え
多くのプロモーションや、タイアップを受け、活動と共に楽曲も少しづつ変化だったり進化だったりしながら、たくさんの聴衆に受けいれられていく。
ハコもどんどん大きくなり、会場のグッズ売り場では予想だにしないお金が一夜で動く。
そのうちインディー時代の音源が、オークで高価取引されるようになり
音楽以外の活動も増えていく。
当たって一瞬そのレーベルに恩恵をもたらしてしまったが最後。
その位置から下がることは許されず、一定の数字を見越してコンスタントな
リリースを続けることが要求されていく。
そもそもALBUMっていうのは、その作品に外せる楽曲なんてないものをリリースしてきてるはずなのに、「BEST盤を」という要求は最終勧告。

僕達の作るうたをたくさんのひとに聴いてほしいんだ

その願いがどんどんねじまげられていく。

メジャーにいくことの全てが、その結果を生み出すとは言いません。
わたしもあなた達も、年齢や経験は重ねていくけど
根っこまで変わってしまったら
あなたたちの音楽に出遭ってしまったキラメキも、滲んで見えないよ。

小さいところで対バンでしか出来ない時代に出会えるバンドさんたちの多くは、
たぶんバイトでもしなきゃ食べて行けないけど、
音楽がやりたくってしょうがなくって
でもその一番透明な時代に出会えるのって幸せですよね。

目標は
たくさんの聴衆を掴むことなんかじゃない。
ランキングなんてクソ食らえ。

あなたの音楽を待ってるひとに
あなたの音楽をしっかり届けておくれ。