行き場をなくす言葉と美しいメロディ

わたしが大きくPUSHしたい邦ギターロック系は、残念ながらウチの客層では難しいタイトルです。
ある程度メディアの露出がないと、なかなか実売数はついてこない。
つばきがやっと売れだしたのは、かなーり嬉しいです。
メジャー上がってから、タイアップが続いて音楽番組に出演がなくても彼等の音が少しづつでも届いている結果かなーなんて。
でもでも、愛してやまないsyrupさんはまたちょっと違う気持ちがあります。
syrupの音とは運命的に出会ってほしい、というか。
キッカケは口コミで、とかたまたまジャケ買い、もしくはラヂヲで聴いた1曲が。
そして何でもいい、1枚のALBUMを手にして聴く。
10数曲あるなかに「お気に入り」の曲がいくつかあって、「これって何がいいたいの?」って曲もあって。
でも「これって何が…?」に関しては、その曲が1番化けていく可能性を秘めてるのがsyrupだと思うんです。そして、それがおぼろげでも微かに見えたときに「人間の本質」ってこんなもんで。
自分の卑しさ、狡猾さ、傲慢、怠惰、
真面目に一生懸命生きてても、1mmくらいはある隙間にスッと入ってきて
「ほんとはこうなんでしょ」って。
どんなに真っ直ぐ生きようとしたって、甘えが出て、矛盾を感じて。
24時間すべて100%で生きられない、当たり前なんだけどね(笑)
syrupが唄う負の部分で、たぶん生かされてる「当たり前の毎日」に自分が何を願うのか?って
何度も考えさせられた。
音楽との付き合いの全てが、こんなに負担のあるものだったら「ぜんぜん音を楽しんでないじゃん?笑」って思いますか?
音のなかに自分の位置を探すのは、結構面白いです。
音楽を通して自分を見つめる。

昔、その日生きることにただ必死だった時代もあったんですよね。
幾ら恵まれても、そこに甘んじることが出来ないのが人間の業であり性。
いちばん幸せだったのは、晩御飯のおかずを楽しみにしていたあの頃?
大好きなひとと初めて一緒に帰れたあの瞬間?
合格発表に自分の番号を見つけた日?

どんなに不細工な毎日でも…やっぱ、イマが1番でありたいよ。