何気ない僕の今日が また はじまる

今日 日勤のお客サンで、おばあちゃんと娘さんがいらして
ルーズリーフに鉛筆で走り書きの曲目リストを渡された。
そのリストに書かれた楽曲は相当昔の作品ばかりで、その時点でもう てこずるのは目に見えてた。
しかもそのおばあちゃんが探されてるのは、その楽曲のカラオケ。
カラオケ楽曲ばかり収録されたCDやCDG、たくさん発売されてるけど
いかんせんリストの曲が古いもので、おばあちゃんの探してる数10曲が発売されてるか否か。
せめて原曲歌ってるひとが分かれば、まだ糸口を辿っていけるのになぁ。

結局、わたしは おばあちゃんが切々と語るカラオケ話に、「ちょっと無理かもしれない」が言い出せなくなり(苦笑)とにかく、時間を少し貰って出来るだけのことをしてみることにした。

今おばあちゃんになったそのひとの若い時は、
多分イチバン輝く青春時代に 楽しみなんか無くて
自分の夢を見出すことすら、示唆してくれる時代でもない。
誰かに恋焦がれて、アツイ思いを持て余すことも知らず
若いうちに嫁に出されて。
たくさん苦労して子供を育てて
やっと今、「人生のささやかな楽しみ」を掴んだのかも?なんて勝手な想像ばかりしてしまって。

時代背景には、そこに生きるひとそれぞれの「幸せ」な理想図があって
過去の日本とは比べ物にならないくらい満たされてる筈の現在でも、
満たされているが故の悩みや痛みもあるよね。
いつも自分のココロを見つめるなんて、むっつかしーけど
人間なんて、いつも間違えちゃう動物だけど
その瞬間のGOサインを出した自分を信じられる。
そんな生き方がしたいな。